広報PRの仕事を志し、願いかなって希望の仕事に就いた人たちは、一体どのようにしてその仕事にたどり着き、どんな風に働いているのか。

 

3つの軸が叶えられる魅力的な仕事

広報PRの仕事を志し、願いかなって希望の仕事に就いた人たちは、一体どのようにしてその仕事にたどり着き、どんな風に働いているのか。新人広報に聞く第4回は、ITベンチャー、AnyMind Japan株式会社の広報担当1年目、遊佐彩夏さんに話を聞いた。

 

たくさんの人と触れ合い、人と人をつなぐ楽しさ

入社して半年が過ぎ、現在は求人コンテンツ作りと社内向け情報発信、プレスリリースの発信を担当する。求人コンテンツは、社内の映像制作部門などと連携を取りながら、求人サイト用やYouTube用のコンテンツの企画から制作までを一貫して任されていると言う。

「昨年までは学生だったので、就活生はどういうところを気にするのか、いつ、どのような時期にどういった情報に触れれば企業の絞り込みに役立つかなど、経験を生かしてコンテンツを作っています。その時、社内の多くの事業部スタッフたちとたくさん触れ合えるのが楽しいです」。

AnyMindにはITエンジニア、服飾デザイナー、インフルエンサーマーケティングの専門家など様々な業種のスタッフが働いている。国籍も様々だ。

「仕事に関係しなくても積極的に社内スタッフと関わるようにしています。気になる事業部があれば遠慮なく入っていってランチに行きましょうと誘ったり、“つなげる会”を勝手に開催して普段交流のない部門間のスタッフを引き合わせたり」。

ある部門に中国人スタッフがいた場合、別部署の日本人の中国留学経験者と食事会を開催して橋渡しをするといったようなことをしていると言う。

「この交流や業務で得た情報を、社内向けコンテンツに仕上げてSlack(チャットツール)に流しています。この部門にはこういう技術を持つ人がいて、こんなことができます、といった情報を流すことで新たなビジネスが生まれたら楽しい。そうでないにしても、こんな豊かな人材を抱える楽しい会社で働いていると、私同様に感じて欲しいのです」。

 

メディアの特性を学び、スピードを持って届ける

仕事の満足感、充実度は高いと言う。「スピード感がすごい。就活の時に、企画から実行まで2週間でやる、しかも入社1年目、2年目の社員が全ての裁量権持って実行すると聞いて、すごいなと感じたのですが入ってみたら本当でした(笑)」。

目下の課題は、情報伝達の精度を上げることだ。数多く発信しても、対象外のメディアに送ったところで記事にはならない。どのニュースがどのメディアに合っているか、このメディアではどんな切り口なら取り上げやすいかなどを考えてリリースを作る。

「もっとたくさんのメディアを見て、読んで、メディアごとの特性を勉強しなければと思っています」。

TwitterやInstagramで記者や企業の広報担当者をフォローしたりして情報感度を上げる努力をする。特に、他社の広報担当者のTwitterはとても勉強になると言う。

「自社のことだけじゃなく、感銘を受けた他社のリリースを紹介したり、企業ニュースの読み方・視点を解説したりと、参考になることばかりです」と話す。

広報の醍醐味は?
「たくさんの人に出会えて、たくさん学べる」

広報業務の面白さを尋ねると、「たくさんの人に出会えること」と即答する。「AnyMindでの広報業務で関わるのは、ユーチューバーから芸能人、メディアやメーカー、広告代理店など多岐にわたります。これほど広い業種の方と出会えるのは広報の醍醐味です。社内でも経営陣のインタビューに立ち会った時、会社のビジョンをメディアの方に伝わるよう巧みに言語化する様子を見ると、私自身のビジネスに対する理解が深まるだけでなく、表現力の幅が広がるきっかけにもなります。いろいろな視点、表現力を学べて本当に面白いです」。

 

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