2025年6月27日に開催された会員限定講座では、日経ウーマン編集長 飯泉 梓 氏を講師にお迎えし、最新のメディア環境や編集方針について深く学べる講座が開かれました。

1988年の創刊以来、「働く女性を応援する月刊誌」として多くの支持を集めてきた日経ウーマン。働く女性の生き方やキャリアを取り巻く時代の変化を受け、2025年5月号からは大幅にリニューアルされ、さらに多くの読者の背中を押す存在へと進化しています。
本講座では、「日経ウーマン リニューアルの狙いとこれから」と題し、飯泉編集長よりリニューアルに至るまでの想いや編集方針、ウェブとの連携強化、そして広報・PR担当者として知っておきたい情報提供のポイントまで、実践に役立つお話を伺いました。

広報担当者としての視野が広がり、明日からの業務に活かせるヒントが詰まった講座の模様を、広報委員有志メンバーがレポートいたします。

講師略歴 『日経ウーマン』編集長 飯泉 梓 氏

2002年日経BP入社。『日経ビジネス』の編集記者を経て、2011年、働く女性向けの月刊誌『日経ウーマン』編集記者に。その後『日経ビジネスアソシエ』『日経doors』(現『日経クロスウーマン』)などの編集記者を経て、20年『日経クロスウーマン』副編集長、23年『日経ウーマン』 編集長。

日経ウーマンとは?

『日経ウーマン』は働く女性のキャリアとライフスタイルを応援する月刊実用情報誌です。
2025年5月号(4月発売)からは誌面を大幅にリニューアル。「組織で活躍する女性リーダー」と「次世代のリーダーを目指す女性」を強力に応援する内容へ刷新されました。毎号1つのテーマを深掘りする「ワンテーマ型」特集を展開し、ビジネススキルやキャリアアップに役立つ情報、さまざまなロールモデルの紹介を強化しています。

講演のポイント

講演ではまず、日経ウーマン創刊の背景や編集方針についてお話しいただきました。1988年、男女雇用機会均等法成立から3年後に誕生した同誌は、「働く女性のための雑誌」という哲学を一貫して守り続けているそうです。誌面にはモデルやタレントではなく、リアルに働く女性たちが登場し、読めば行動したくなる実用的な情報を届けることを大切にしていると語られました。

また、企業における女性活躍推進への貢献として、年に一度開催される「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」で、社会にインパクトを与えた女性を表彰していることもご紹介。選考ポイントや応募のヒントを伺うことができ、参加者の関心が高まっていました。

2025年5月号からの大幅リニューアルでは、「女性リーダーや次世代リーダーのキャリアと人生を応援するメディア」へと刷新し、30~40代の自己投資やキャリアアップ意欲が高い女性をターゲットに、毎号一つのテーマを深掘りする特集を展開しているとのことです。

最後には、編集部の少人数体制での取り組みや、広報・PR担当者として知っておきたい具体的な情報提供方法についても丁寧にお話しいただき、参加者にとって明日から実践できる多くの学びが詰まった講演となりました。

質疑応答

講演後の質疑応答では、参加者から「理想的な広報担当者像は?」「求められる対応スピードは?」「読者に届く企業ストーリーとは?」など、実務に直結する質問が次々と寄せられました。飯泉編集長は、一緒に企画を考えてくれる広報担当者が頼もしいことなどを語ってくださりました。活発なやりとりの中で、広報・PR担当者としてすぐに活かせる具体的なヒントが得られ、大変学びの深い時間となりました。

まとめ

今回の講演を通じて、日経ウーマンの編集理念や最新の取り組み、そして広報・PR担当者が心がけるべき情報提供のポイントを数多く知ることができました。参加者からは「明日からの提案に活かしたい」といった声も多く聞かれ、定例研究会ならではの有意義な学びの場となりました。

文責:(株)井之上パブリックリレーションズ 藤井 志織

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