◆今年は協会45周年!新趣向で開催
国際・交流委員会は7月25日(金)、大手町・住友商事(株)にて「情報交換会(新入会員歓迎会)」を開催しました。
いまや夏の恒例行事である本会は、新入会員を迎えつつ既存会員同士のネットワークを一層深める機会ですが、今年は協会設立45周年にあたり新たな趣向を準備。
その目玉企画として第1部では、NHK『新プロジェクトX〜挑戦者たち〜』キャスターの有馬嘉男氏を招き、特別講演を行いました。
◆第1部・有馬嘉男氏特別講演
1990年にNHKへ入局した有馬氏は、経済部記者として金融・産業分野を中心に長く取材。その後、海外特派員、「ニュースウオッチ9」キャスターなどを経て、24年から『新プロジェクトX〜挑戦者たち〜』を担当されています。
ニュース取材から番組制作へ軸足を移し、いま新たなキャリアを構築されている真っ只中です。
講演では、報道と番組制作との違いや、取材者と企業広報との関係の変化、そして現代におけるコンテンツ制作の課題など、協会会員の業務にも密接に関わる話題を自身の経験を交えてお話しいただきました。
特に強調されたのは、番組の核である「現場の名もなき挑戦者」に焦点を当てるためには多くの関係者による理解と協力なしには成立しないという点です。広報実務に携わる参加者にとっては、「社会に共感される自社の物語を伝えるうえで広報は何をすべきか」という日々の課題と直結する示唆となり、参加者が深くうなずく場面が何度も見られました。
講演後は、「今後の『新プロジェクトX』をどう進化させたいか」「番組として成立する企画のポイントは」など、参加者から質問が寄せられました。
◆第2部・交流タイムも盛況
講演に続く交流会は、有馬氏の発声による乾杯でスタート。
協会45周年にあたって、PRSA(アメリカPR協会)会長、IPRA(国際PR協会)事務総長からのビデオメッセージも紹介されました。
名刺交換や情報交換が盛り上がるなか、恒例の新入会員による自己紹介タイムは拍手と笑顔に包まれる和やかな雰囲気に。
<新規入会者ご挨拶>
<PR展>
さらに今回会場では、(株)電通PRコンサルティングが手掛けているPR展『What is PR?~PRって何だろう?身近な活動から社会を変えるチカラまで』の“出張展示”も実施し、内容はもとより情報の表現手法などにも参加者の視線が注がれました。
◆まとめ
有馬氏の講演では、ニュースとはまた違ったコンテンツ・物語の持つ力を改めて実感するとともに、メディアリレーションズにおける広報の立ち居振る舞いについて考えるきっかけとなったように思います。
交流会では、「こういう場があるからこそ、PRの実務者同士で刺激を受けられる」「新しい仲間と出会えて心強い」といった声を現場で頂戴しました。
また、協会からは活動内容や各委員長・部会長の紹介もあり、会員が力を合わせてPRに関する課題解決と連携に取り組んでいくという皆さんの気概を感じました。
国際・交流委員会ではこれからも会員同士のネットワーキングや最新情報の共有を図るイベントの企画開催に取り組んでいきます!
文責:国際・交流委員 土屋和樹