2013年度売上高予想は前年比116%。推計市場規模は901億円。
~2013年PR業実態調査を実施~

PR業部会ではこのほど、PR業に関する実態調査を実施しました。本調査は2007年から隔年で実施され今回は4 回目(※1)、当協会に加盟する会員企業と非会員企業合わせて202社の広報・PRを取り扱う企業各社を対象に実施したものです。
調査は、郵送法ならびにクローズド環境の専用Webサイトを用いたアンケート形式で行われ、有効回収数は56社、回収率は27.7%。3月18日から4月5日にかけて実施されました。

本調査の結果、2013年度のPR業の実態、市場について以下の特徴が明らかになりました

■ PR会社は女性上位、従業員数の男女比は45:55
■「 ソーシャルメディア関連」「PRコンサルティング」「危機管理」が増加傾向
■ 2013年度売上高予想は前年比116%
■ 推計市場規模は901億円

本調査は、PR業界の実態を把握するために当協会が独自に実施しているもので、調査結果の発表を通じて、PR業への理解を深め、開かれた業界イメージの獲得を目的としています。
具体的には、(1)PR業界の市場規模の把握、(2)PR業各社が提供する業務内容の傾向把握を主な調査項目とし、当協会会員各社および非会員のPR業各社の協力を得て実施いたしました。

調査の結果、前回調査時点から市場規模は順調に拡大していることがうかがえ、提供する業務内容は社会の高度化とともに少しずつ変化していることが明らかになりました。
当協会は今後も、社会でPR(パブリックリレーションズ)の果たす役割への理解が深まり、PR活動の重要性への認識を獲得していくために活動していく所存です。

※1 2011年調査は、発表のタイミングが東日本大震災の発生と重なったために発表を自粛いたしましたが、今回の調査発表を機に前回調査データを引用する形で開示させていただきます。

調査結果の概要(調査結果のハイライト)

売上高は増加傾向、2013年度は16%の高成長を予測

2012年度は、PR専業社46社の平均売上高は932百万円、これに対し2013年度は平均で1,080百万円を見込んでおり、16%の伸びを予想しています。景気回復を織り込んだ予想結果といえそうです。

推計市場規模は901億円(※2)

2012年度の市場規模はPR業全体で901億円と推計しています。
ちなみに過去の推計市場規模は、2008年度:741億円、2010年度:793億円でした。
一昨年との比較では13.6%の市場拡大となっています。

「ソーシャルメディア関連」「PRコンサルティング」「危機管理」が増加傾向

39項目にわたる取り扱い業務のうち、今後ニーズが増えると思われる業務として、「ソーシャルメディア関連」「PRコンサルティング」「危機管理」が上位3位にランクイン。メディアの多様化や企業の危機管理意識の高まりがうかがえる結果となっています。

PR会社は女性上位

PR専業各社の従業員数の男女比は45%:55%となり、女性が男性を上回っています。女性比率が前回調査(51%)時点から4ポイント上昇、女性が活躍する余地の大きな職種であることが浮き彫りとなりました。

7 割が景気好転を予想

2013年度の成長予測とともに約7割が今後の景気好転を予想、PR業界における景気回復を実感させる結果となっています。

※2 推定市場規模の算出について
PR専業およびPR関連企業の売上高合計の推定値で、PR業務を取り扱う広告会社やSP関連会社は除いています。本調査で回答の得られたPR専業社46社の売上高合計を基に、未回答企業分も含めた独自の集計を行って算出しています。
なお、調査結果の詳細は、添付いたしました2013年 広報・PR業 実態調査 報告書(pdf:5,141KB)をご参照ください。

調査概要

調査目的 : PR業界の市場規模の把握、提供するPR業務内容の傾向把握
調査対象 : 公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会の会員企業166社、非会員
企業36社、計202社
調査方法 : 郵送法ならびにクローズド環境の専用Webサイトを用いたアンケート形式
調査実施時期 : 2013年3月18日~4月5日
有効回収数 : 56社(うち46社はPR専業社)、回収率27.7%
調査実施機関 : 株式会社マーシュ