京都大学オンライン公開講義
「立ち止まって、考える」

事業主体:京都大学
エントリー会社:猿人 ENJIN TOKYO
応募カテゴリー:ソーシャルグッド


ウィズコロナの社会を見据え、学びの機会をオンラインで共有するプログラム。

<「立ち止まって、考える」ロゴ>

コロナパンデミックを機に誕生した「21 世紀型の教養」空間

コロナパンデミックの急速な拡大によって、2020年4月緊急事態宣言が発令され、日本中の学校が閉鎖を余儀なくされた。そのような環境下でも、学びの場を提供しなければならないという問題意識から、京都大学オンライン公開講義「立ち止まって、考える」が発足した。

京都大学の人文社会科学の教授・准教授たちが、コロナパンデミックを共通のテーマに据え、毎週土日にYouTubeとTwitterでライブ配信のオンライン公開講義を実施。誰でも、申し込み不要で、無料で、スマホやPCから参加することができる。YouTubeライブのチャット機能を通じた双方向の講義スタイルで、受講者と共にコロナパンデミックを論じ、新たな時代を生きるためのヒントとなる「座標軸」を社会に提供する教育プログラムとなっている。

<哲学 – 「できること」から「できなさ」へ:アフターコロナの人間観(全4回)を担当した出口康夫教授>

2020年7月から毎週土日に、哲学、倫理学、文化心理学、臨床心理学、環境史、現代社会論、公共政策、認知神経科学、地域研究・メディア学など、全26回の無料オンライン講義シリーズを2ヶ月間にわたり実施した。1時間の講義をYouTubeとTwitterでライブ配信し、40分程度がスライドを使った講義で、20分程度がチャット機能を使った質疑応答の時間に充てられた。また、オンライン講義の映像はすべてYouTubeにアーカイブされており、いつでも試聴することができる。

参加者はチャット欄を通じて、講義中に自由に質問や議論をすることができるため、教える側と学ぶ側の境界線のない、相互で知を高め合う学びの空間となっている。これは、一方向的な「教える—教わる」関係にもとづいた知識伝達ではなく、インターネットを通じて対話的、双方向的に自己更新していく「21世紀型の教養」を体現している。

<オンライン公開講義概要>


Voice from STAFF

猿人 ENJIN TOKYO クリエイティブディレクター 野村志郎

初回配信のリアルタイムでの参加者は1万5,000人で、講義の試聴回数は55万回を超えています。参加者の男女比率が1:1で、特に子育て中で学びの機会を持つことが困難な女性や、地方在住者から大きな反響がありました。