コロナ禍の芸術家を救え!オンライン上のアートの可能性を拡げる
「東京藝大アートフェス」の挑戦

事業主体:東京藝術大学
株式会社:電通PRコンサルティング/株式会社電通/
浜島デザイン株式会社
応募カテゴリー:ソーシャルグッド


コロナで困窮した若手芸術家を支援、活躍の場を創出するため、東京藝大はオンライン上でアートフェスを開催。芸術への関心層を広げるためインスタグラムと連携、「いいね」数も評価につなげた。新たな芸術の表現を生み出し、共感したメディアを巻き込むことにも成功した。

<「東京藝大アートフェス」オンライン上でのイメージ>

コロナ禍の若手芸術家の困窮に東京藝大が動いた

新型コロナウイルスの感染拡大により、芸術家を取り巻く環境は大きく変化した。日本ではアートに関わる各種の催しが不要不急とされ延期や中止に追い込まれ、約8割の芸術家が活動できず収入減に陥った。

芸術の力による社会変革(アートイノベーション)を推進する、日本で唯一の国立総合芸術大学・東京藝術大学は、その使命として芸術家たちを支援、活動の場を確保しつつその窮状を発信することが急務と考え、通常では敬遠されるオンライン上で作品を発表・評価する場として「東京藝大アートフェス」の開催を決定した。

新しい芸術表現の挑戦にメディアも共感

アートに関心の薄い一般生活者層とのつながりを深め芸術家支援の機運を高めるため、インスタグラムの活用による情報拡散や「いいね」数も参考にして評価につなげるなどの新しい仕組みも試みた。新たなチャレンジに各界のアーティストたちが賛同、また審査にも加わった。

参加した若手芸術家はソーシャルメディアを通じて自身の作品をアピールするなど、積極的な情報発信にも取り組み、世間の耳目を集めることに成功。芸術家や大学関係者にとってはオンライン上でのフェスの開催により、美術や音楽といった異なる分野の芸術が融合する新たな表現を生み出す機会ともなった。

これらの一連の動きに共感したグローバルメディアとコンソーシアムを組み、会期を通して広く情報を発信することができた。

<インスタグラム上での作品閲覧イメージ>

経済的な成果も表れ、次年度開催へ

アートフェスを見たギャラリーから声がかかり卒業生作品の展覧会が開催され、その約8割が売約されるなど、経済的活動のリターンも得られた。一連の活動が話題化し、ついに文化庁の都倉俊一長官がメッセージを発表、行政としてのアート界への支援姿勢が表明された。

東京藝大では、来年度も同様のオンラインアートフェスの開催が決まり、芸術家たちへさらなる活動の場の提供を検討している。


Voice from STAFF

株式会社電通PRコンサルティング 細田知美

私のアイデンティティに関わるアートの世界で、PRのパワーを活かしてメディアを巻き込み多くの心を動かし、よりよい社会とその先を創造する挑戦に対し、ゴールド受賞という評価をいただけましたこと、大変嬉しく思います。