PaRa Transformation(PX)

事業主体:株式会社電通PRコンサルティング
エントリー会社:株式会社電通PRコンサルティング
応募カテゴリー:ソーシャルグッド


15年前の2007年、当社は現役パラリンピアン・大日方(おびなた)邦子を採用。これをきっかけに、パラスポーツの普及を通じて、より良い共生社会の実現を目指すプロジェクトを、現業部門の有志社員主導でスタートさせた。

電通PRCが、パラスポーツの世界に飛び込んでみてできたこと、分かったこと

パラスポーツの普及を妨げる根本的な要因として、多くのメディアや企業が、パラスポーツを競技ではなく「福祉」と画一的かつ無意識に捉えていること、また競技団体や選手の情報発信する意識や体制が弱いことにも着目。そこで、競技団体・選手・メディア・企業が相互に情報交換ができるオープンなバーチャル記者クラブとして『パラスポーツメディアフォーラム』を開始した。

記者 「インタビューの受け答えが難しい脳性麻痺の選手には、どう取材すればいいの?」

企業 「進行性の障害がある選手に、将来の目標や夢を聞くのはタブーなの?」

フォーラムは、競技団体・選手・メディア・企業が対等に“本音”を共有し合い、それぞれの疑問や悩み、またお互いの思い込みを一緒に解決していける場となり、「共創型のコミュニティー」へと発展した。この7年間で、計32回のフォーラムを開催し、延べ2,500人以上が参加。多くのメディアや企業の関係者が競技・選手の魅力を多面的に知ることで、パラスポーツに対する認識が「福祉(CSR)」から「スポーツ競技(成長戦略)」へと変わり、報道・SNS・企業支援の活性化につながった。また、多様性を尊重する時代における“より良い関係づくり”は、パラアスリートたちのように“本音で対話する”ことからはじまるのだと、我々自身の気づきにもなった。「PaRa」という文字の中に「PR」があるように、パラスポーツにはPRをアップデートする様々なヒントが詰まっている。

記者 「最初、重度障害の選手にどうインタビューしていいのか分からなかったが、そもそも傾向と対策はないことを知り、一人ひとりのアスリートと向き合うことで、様々な問題を乗り越えることができた」

企業 「『障害者雇用』ではなく、我々が持っていない課題発見力・多角的視野・行動力等を兼ね備えた『高度人材』として経営戦略として捉えるようになった」


Voice from STAFF

株式会社電通PRコンサルティング 石井裕太

フォーラムに参加された方々が「電通PRCらしい取り組みだ」と言ってくださいます。それはきっと、現場の社員が自らの意思をもってはじめたプロジェクトだからです。自分たちではじめたからこそ、何とか成功させようと頑張り、奮闘するのだと思います。それを支援し続けてくれている会社に感謝感謝です。