ブロンズ
事業主体:オリックス不動産株式会社
エントリー会社:株式会社電通
応募カテゴリー:マーケティング・コミュニケーション
新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期休館中だったすみだ水族館で、「無人の館内に慣れたいきものたちが人間の存在を忘れ始める」という事態が発生。とくにチンアナゴは飼育スタッフが通りかかっただけで怯えて砂に隠れてしまい、健康管理もままならない状況だった。
そこで私たちは、外出自粛中の人々がスマホのビデオ通話機能を使い、チンアナゴ水槽前に置かれたタブレットから自分の顔を見せることができるイベント「緊急開催!チンアナゴ顔見せ祭り!」を開催。生活者と問題を共有することで情報の拡散とアクションの誘発を狙った。
イベントの告知ツイートは瞬く間に拡がり、当日には20カ国以上から100万件を超える着信が殺到。実際にチンアナゴが砂から顔を出し始める結果となった。多くの企業が「人と人の距離を引き離す」コミュニケーションを行うなか、すみだ水族館は「人といきものの距離を近づける」という館の思想を広く伝達することに成功した。
Voice from STAFF
株式会社電通 2CRP局 コピーライター 伊藤みゆき
自粛による不安や我慢が多い状況でも「自分より小さなもの、弱いものを助けたい」という気持ちがたくさんの人の中にあることを実感した企画でした。ありがとうございました。