シルバー

事業主体:ヤンセンファーマ株式会社
エントリー会社:株式会社オズマピーアール
応募カテゴリー:コーポレート・コミュニケーション


乾癬は根治療法が未だない原因不明の慢性皮膚疾患。患者さんの多くは、症状と見た目の影響から精神的負荷も大きく「衣服」にも大きな悩みを抱えていた。このことを受け、患者さんの課題を解決するアパレルブランド「Fact FASHION」を立ち上げた。

治療が進化しても解決しない課題
患者さんの治療を妨げる“FACT”

乾癬は、日本で約50~60万人もの患者さんがいるといわれており、頭皮や腕、すねなどに赤い斑点ができたり、フケのような皮膚片がポロポロと落ちたりする病気。さらに日本特有の悩みとして、乾癬(カンセン)という音の響きから「感染する」という誤解を招き、日常生活における心身の負担も大きく、治療まで意識が届かず孤独を抱えていた。
調査※1を行ったところ、日常生活で“衣・食・住”のうち、患者さんは「衣服」の悩みがもっとも大きく、患者さんと対話を重ねた結果、「症状を掻いてしまい、血がにじむ」「鱗屑がパラパラと落ちてしまい肩に溜まる」など、これまで知り得なかった“真実の声”=FACTが集まった。

“課題解決”と“ファッション性”を両立

ヤンセンファーマが掲げる『Beyond the pill(医薬品の提供を超えて)』という考えのもと、革新的な医薬品の提供に留まらない、患者さんに寄り添った課題解決に向けて、製薬会社としては日本初※2のアパレルブランド「Fact FASHION~真実を着る、誤解を脱ぐ。~」を立ち上げた。
服を開発する過程で、患者さんや医師へのヒアリングや着用テストを重ね、アパレル開発のパートナーとともに、乾癬患者さんにとって最適な服は何かを追求。患者さんの衣服に対する悩みを軽減する機能性と、症状により制限されていたファッション性を搭載したアイテムを完成させた。

乾癬起点に新潮流を生み出す
患者さんが生きやすい社会づくりへ

ファッション業界でも新たな潮流を創るメディアやインフルエンサーとブランド発表を行い、製薬業界に留まらない社会的な広がりを仕掛け、社会に対して乾癬の認知・理解を深め、患者さんが前向きに暮らす基礎、きっかけを創出。また、乾癬以外のセンシティブスキンの方からも高い支持を獲得した。乾癬を起点に、さらなる社会課題解決に向けた発展も期待される。

※1 「乾癬患者の生活課題に関する実態調査」2020年7月 乾癬患者さん500名を対象・ヤンセンファーマ株式会社調べ

※2 医療用医薬品製造販売会社として。ヤンセンファーマ株式会社調べ。2020年11月25日


Voice from STAFF

株式会社オズマピーアール ヘルスケア本部 PRディレクター 野村康史郎

患者さんが抱えるFACTに寄り添い、患者さんの悩みを緩和するこの取り組みに対する今回の評価を励みに、これからも皮膚疾患に悩む患者さんがファッションを楽しめる社会づくりを進めてまいります。