シルバー

事業主体:旭化成ホームプロダクツ株式会社
エントリー会社:株式会社電通
応募カテゴリー:ソーシャルグッド


コロナ禍で在宅が増える中、全国6112万人の「家庭での防災不足」が判明。社会課題を核とした“この指止まれ型PRフレーム”と、身近な日用品の“用途カテゴリー再定義”により、コロナ禍の日本の防災力を高める「在宅防災訓練」を提案した。

隠れた社会課題
全国6112万人の「家庭での防災不足」

旭化成ホームプロダクツは、「あたりまえのまいにちを、この先も、ずっと。」のもと、SDGs に取り組んでいる。防災に関する調査から「過去5 年以内、家庭での防災訓練を実施・参加していない78.6%」、「家庭で防災対策に費やす時間=わずか10.1 分/ 年」が明らかに。在宅時の災害リスクの増大は、コロナ禍の社会課題であった。

「日常」に家庭にあるモノを
「非常」で役立つ防災グッズ化

サランラップ®は、多くの家庭が常備している。誰しもが手に入れやすい「日常」用品の、「非常」用途を開発することを骨子とした。この “用途カテゴリー再定義”は、「億劫な防災」を「身近で取り組みやすい防災」につなげた。さらに、ステークホルダーが参加できるフレーム「#家でも防災訓練してますか」を旗印とし、各社と協力して生活者に在宅防災訓練を提案した。

KOL・企業20社超・メディアの協業により
「在宅防災訓練」を42.3%が実践

9月1日「防災の日」ならびに「防災週間」にPR施策を展開した。自社では「もしものときのサランラップ®活用術」8用途を動画・漫画により紹介。20社を超える企業が「#家でも防災訓練してますか」のもとに、それぞれの商品・サービスでの在宅防災訓練を促した。日常で見るレシピメディアで、初の「在宅防災タブ」を開発し、防災情報の集積・発信を行った。結果、施策接触者の42. 3%が在宅防災訓練を実践。①課題への文脈設計、②生活者への新概念表明、③参加フレームの構築。3つを揃えることで、ステークホルダーと持続的な仲間となる“PRビジョン”のマッチングが成立する。PRパーソンらしいクリエイティビティであり、これからの社会に必要なアプローチだ。


Voice from STAFF

株式会社電通 坂下義明/青山大樹

本プロジェクトが世の中を動かす第一歩になりえたのは、各社の力によるところが大きい。災害大国である日本の防災力向上のため、持続的な取り組みとして活動の輪を広げていきたい。