シルバー

事業主体:株式会社ヤッホーブルーイング
エントリー会社:株式会社電通/株式会社電通デジタル/株式会社電通パブリックリレーションズ
応募カテゴリー:コーポレート・コミュニケーション


飲みニケーションもいまは昔。近年は、社内の飲み会に苦痛を感じている人が多数だった。ヤッホーブルーイングでは、「いい飲み会ができる人たちは、いいチームになれる」という考えのもとフラットな飲み会を提唱。人もクラフトビールも個性を尊重する企業ならではの取り組みだ。

「ビールに味を!人生に幸せを!」
企業ミッションを体現

ヤッホーブルーイングは「ビールに味を!人生に幸せを!」を企業ミッションに、「よなよなエール」などの多様で個性的なクラフトビールを製造している。しかし昨今、アルハラ問題や飲み会の減少に象徴されるように、ビジネスシーンにおいてビールを飲む場は幸せからかけ離れたものになっていた。社内でチームビルディングを実践しているヤッホーブルーイングは、組織力アップには上司と部下の「フラットな関係」が重要であることに注目。飲み会環境の議論を入口にして、態度変容を起こすと同時に、ブランド支持へとつなげることをめざした。

上司と部下の「意識のズレ」が明らかに

自社調査によって、「上司の武勇伝を聞かされる」「上司は話を引き出すのが苦手」などの問題が明らかに。自慢話や武勇伝が飛び交い敬遠されていた職場の飲み会を、年齢や役職に縛られずフラットに絆を深める場にすべく、「チーム“ビール”ディング」プロジェクトを起ち上げた。

飲み会をフラットにする2つのプロダクト

プロジェクトでは、専門家とともに2つの飲み会プロダクトを開発。1つ目は“世界初“の先輩風を可視化するマシン『先輩風壱号』だ。先輩風特有のワードや語気をAIで解析し、検知すると「本物の風」を吹かせてユニークに啓発する。2つ目の『無礼講ースター』は、「お金を使うならモノより思い出だ」「ハラハラする映画より泣ける映画の方が好きだ」など、仕事外のテーマから相手の意外な価値観を引き出すコースター型トークゲームだ。
プロダクトを起点に、Webムービーや飲食店での飲み会コースの提供、企業への貸し出し、ネット販売など、多方面で施策を展開。「無駄な上下関係が悪い」「先輩風に気をつけよう」といった気づきの声とともに、ブランド好意度は前年比大幅アップとなった。

文・株式会社電通デジタル 佐々木 祥
文・株式会社電通パブリックリレーションズ 松尾雄介


Voice from STAFF

よなよなエール広め隊 渡部 翔一

「上座下座がない・お酌非推奨」のヤッホーブルーイングだからこそ生まれた企画だったと思います。これからもクラフトビールの自由な飲み会文化を広めていきます!乾杯!