シルバー

事業主体:株式会社西武ホールディングス
エントリー会社:株式会社ソフィア
応募部門:インターナル・コミュニケーション部門


西武グループでは、2006年に制定されたグループビジョン「でかける人を、ほほえむ人へ。」にもとづいた全社的な組織風土改革に取り組んでいる。継続的かつ戦略的なこの活動によって、社員たちのほほえみがあふれる風土と永続的な成長を目指している。

オフサイトミーティング「ほほえみFactory」

なぜ、西武グループは笑顔にあふれているのか?

西武グループでは2004年に不祥事が発覚、グループ再編が行われた。社会からの信頼を取り戻し、永続的な成長を続けるためには、現場主体で自律的に挑戦・改善する風土への転換 が必要不可欠であった。そこで全社員へのアンケートをもとにグループビジョンを制定。グループビジョン浸透のために、優れた取り組みを表彰する「チームほほえみ賞」・「西武グループ チームほほえみ大賞」の選定、職場内でグループビジョンについて対話を行うグ ループビジョン推進月間とオフサイトミーティング実施の推進など、さまざまな取り組みを行ってきた。 中でも「ほほえみFactory」では、毎年グループ各社から社員 約30名が集まり、3.5日間をかけてグループが今後取り組むべ き施策を議論してグループ経営層に提案している。

組織を変える3つの視点 「信じる」「社員目線」「やるなら楽しく」

プロジェクトにおいて、推進メンバーは以下の3つを念頭に 置いて取り組んできた。

1. グループ社員を信じる
多くの企業が「社員が実践できていない、行動を変える必要がある」と考えるのに対し、当プロジェクトでは「社員は日々の行動の中で、すでにグループビジョンを実践している」という スタンスを貫いてきた。

2. グループ社員視点で「動きやすい」設計をする
グループビジョンの浸透度を5段階(認知・理解・共感・実践・協働)に分類し、各フェーズに合わせた取り組みを企画して推進。さらに各施策を相互に連関させることで、約2.3万人 にもおよぶ社員が自然と動き出せる仕組みを構築した。

3.楽しんでもらう、喜んでもらう、良い体験をしてもらうこと取り組みを楽しんでもらい、エバンジェリストとなって社内に広めてもらえるよう、毎回参加者が共感しやすいさまざまな 仕掛けを行っている。
2018年からはグループビジョン制定日を「ほほえみAnniversary」とするなど、今後も継続して活動を行っていく。

文・株式会社ソフィア 岡田耶万葉


Voice from STAFF

株式会社ソフィアインフォメーションデザイン事業責任者 森口静香

西武グループには、多様な職種・職場環境で働く約23,000名の従業員がいます。それぞれに異なる想いや価値観を持って、日々お客様と向き合っています。この多様な集団を、会社が考える“良い方向に”向けて行くことは並大抵のことではありま せん。前向きに、結果を信じて推進してきた広報部の粘り強さが、今回の成果を生み出した要因ではないでしょうか。今後も、グループで働くみなさんが前向きに、お客様のよりよいほほえみづくりができるよう、支援を継続したいと思います。