ゴールド

事業主体:株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー
エントリー会社:株式会社電通
応募部門:コーポレート・コミュニケーション部門


企業にとって、自社にマッチする学生を見つけるための採用コストと手間は、ますます増大する状況。 企業の社長が、就活生と同じ土俵に立つことで、学生に社長や企業をより身近に感じてもらい、 企業のトップメッセージなどを伝えることを目的に、パソナキャリアの社長自らが、「新卒の採用面接」に挑んだ!

日本の社会課題「新卒採用」のソリューションを。

人材の流動性が低い日本ではまだ終身雇用を前提としており、その入口となる「就活面接」にかかる比重がとても高い。
一発勝負の「新卒面接」に向けて、学生はリスク回避のテンプレートに沿って振る舞い、企業側は「没個性・画一的」に徹する学生たち相手の採用活動に疑問が残るという悪循環が生じていた。
人材コンサル企業のリードカンパニーであるパソナキャリアは、「まず隗より始めよ」の精神で、まずは自社の新卒採用そのものに対するソリューションを見出すべき立場にあった。

企業のトップが学生と同じ土俵に立ち、「面接の場」で企業理念を語ることで、就活生へのメッセージを発信

苦労した採用なのに企業と人材のミスマッチが起こってしまう本質的な要因は、企業が「欲しい人材」の定義ができていないことだと規定。「よりよい採用」とは、「自社にマッチする人材が、最初から優先的に面接に集まる状態をつくること」だと発想を転換。就活生の「面接の場」ではなく「面接の事前申込み」に勝機を見出すことにした。
そこで、企業のトップが学生と同じ土俵に立ち、面接の場でトップメッセージや企業理念を語ることで、就活生へのメッセージを伝えやすくし、企業に共感する人材が、より多く採用 面接に申し込むような環境づくりを図った。
人材企業大手であるパソナの「社長」自らが、就活生と同じ条件で採用面接に挑み、ゼロから選考を受ける様子を公開。 果たして経営者は、自社の採用基準をクリアできるのか・・?

 ①社長自ら、新卒採用面接に挑むムービーを公開。 就活生が「採用面接」にもっとも関心を集める、3月1日の就活解禁日に合わせて公開。 本番さながらの面接官からの設問に対して、学生と同じ立場で真摯に社長が企業メッセージや理念を伝えていった。
②面接ノウハウもムービーや特設サイトに載せ、面接対策コンテンツに。
この「社長の面接姿」を教材化することで、パソナへの応募者だけでなく日本の就活生全体に役立つような、就活や面接におけるワンポイントアドバイスを本編および特設サイトに収載して提供した。
結果、「大学3年の就活生」という狭いターゲットにもかかわらず、オーガニックでムービー95万回を超える再生数を獲得。前年比で新卒応募者数が180%も増加。
面接や就活ノウハウも伝えることで、PRや企業ブランディングだけではなく、人材カンパニーとして本当の意味で就活生に役立つコンテンツを届けることにも成功した。

文・(株)電通 佐藤佳文


Voice from STAFF

(株)電通  佐藤佳文

このたびは、大変素晴らしい賞を賜り、感動しております。 一見”PR”に見えない本ムービー施策を評価してくださり、ありがとうございます