ブロンズ
事業主体:株式会社岩波書店
エントリー会社:株式会社電通パブリックリレーションズ
応募部門:マーケティング・コミュニケーション部門
2018年1月、岩波書店が10年ぶりの新版となる『広辞苑第七版』を刊行した。今やスマホですべてを知ることができる時代。辞書の売れ行きは落ち込んでおり、辞書離れが顕著になっ ていた。そのような中でわれわれは、情報過多時代を生きる人々の「言葉に対する不安感」に着目。日本を代表する国語辞書『広辞苑』の新版刊行を機に、辞書がもつ正統性(オーセンティシティ)や信頼性に現代ならではの光を当てる戦略をとった。施策として30代・40代の日本語に対する自信のなさや辞書によせる信頼感を明らかにする調査、「新語」「編集者」「広辞苑の歴史・書籍としての高品質性」を打ち出すニュースづくり、 広辞苑や国語辞書、言葉の魅力を体験できるイベント「広辞苑 大学」など多角的なアプローチを展開。読者、書店、インフルエンサーなどに働きかけながら、辞書の価値を見直す機会を提供した。結果として、辞書がもつ「古臭い」「面倒」というイメージを、「現代性がある」「豊かな言語文化が広がっている」というポジティブなものに更新。販売目標であった20万部達成に貢献した。
Voice from STAFF
(株)電通パブリックリレーションズ 井上大輔
PRにとって言葉はとても大切なもの。日々言葉のチカラを借りているわれわれにとって、あの「広辞苑」の新版刊行に携われたことがどれほど光栄なことか。賞までいただき幸甚 の至りです。これを励みに精進を重ねます。