分かりやすく、話しやすく、声が届く社会へ
若者と社会を繋ぐ学校総選挙プロジェクト

事業主体:CCCマーケティング株式会社
エントリー会社:株式会社パブリックグッド
応募カテゴリー:ソーシャルグッド


高い社会貢献意欲と政治関心を持ちながらも投票に行かない若者たち。「学校総選挙プロジェクト」は、若者たちがより社会と関わろうとし、彼らの声に耳を傾ける社会の実現を目指す、オンライン投票機能や若者同士の対話の場を提供するプラットフォームである。

<視覚的に「分かる」ことを意識したインフォグラフィックス>

きっかけは、2019 年参院選

2019年の参院選は、戦後2番目に低い投票率や大幅に投票率が低下した10代の「政治関心の低さ」が話題になった。

「自分たちの未来を決めるのに、このままでいいのか」 2人の担当者の危機感が、Tポイントの新たな可能性を開いた。

CCCは「若者の新しいライフスタイルを提案する」という創業意図のもと、蔦屋書店やTポイントサービスなど、新たな生活様式を提案してきた。多様なライフスタイルが混在する現代で、すべての生活の根幹である「社会」と若者をつなぐハブとなれないか。こうして「学校総選挙プロジェクト」の活動は始まった。

若者を阻む”3つの不”を解消する
「分かりやすく、話せて、自分の声が届く」場作り

立ち上げに向けた調査では、10代の若者たちは、他の世代よりも高い「社会貢献意欲」と、他の世代に劣らない「政治関心」があると分かった。意思ある彼らが投票に行かない理由を探るため、渋谷で担当社員自ら累計70名以上の10代に街頭で聞き取りを行い、「分かりにくい・話しにくい・自分の意見は届かない」といった“3つの不”を特定した。

そこで、政治や社会課題の「分かりやすい」情報を得られ、同世代だけでなく異なる世代や立場の人と「話せて」、模擬投票で「自分の意見が届く」場作りを実施した。

「届けた声が形になる」体験の創出を目指して

開始から1年間で、のべ10万人以上の若者が参加し、100校以上で授業にも活用されてきた。中には個人で参加した学生が、自分の通う学校を動かしたという例もあった。また、呼びかけに応えた政党代表を含む7名の国会議員と意見交換したり、300以上の媒体で紹介されたことからSNSで話題化したりするなど、様々な形で「社会に声を届ける」ことが出来た。今後は、「届けた声が形になる」体験の創出を目指し活動していく。

取材:株式会社パブリックグッド 渡辺尚人(PR担当)

<プロジェクトメンバー自ら全国の教育委員会にヒアリングし、作成>


Voice from STAFF

CCCマーケティング株式会社/株式会社Tポイント・ジャパン
石井大樹・吉田聡美・内藤亜弥

社内の有志3名による小さなプロジェクトが少しずつ実を結び嬉しく思います。「若者が社会に関わる」というライフスタイルが当たり前になるよう、今後も様々なテーマで若者たちの声を社会に届けて参ります。