「インターナルPRスタディ」を2月20日に開講
~「経営理念の浸透を目的としたインターナル・コミュニケーションの実際」~

協会ではさる2月21 日、今年度の「コミュニケーション・ケーススタディ講座」第4回となる「インターナルPRスタディ」を六本木アカデミーヒルズにて開講しました。

 

講座には、株式会社西武ホールディングス 取締役 上席執行役員の西山隆一郎氏を招き、西武グループが総体をあげて推進しているインターナル・コミュニケーションの取組みについてお話しいただきました。

 

まず講座は西武グループの企業概要と歴史から始まり、2000年代半ば以降、経営理念を社内に浸透させるためのインターナル・コミュニケーションを積極的に推進することになった経緯について語られました。そして、グループ理念、グループ宣言、「でかける人を、ほほえむ人へ。」というスローガンにより構成され経営理念を示すグループビジョンの制定と、グループビジョンを全役職員に浸透させるための数々の取組について、具体的に説明されました。その中には、浸透が進んでいるかを確認する定点調査アンケート、プレゼンテーションを通じてグループビジョンを実現する「チームほほ笑み賞」、部下の行動や取り組みを褒めることを目的としたコミュニケーションツール「Good Jobカード」などユニークな取組みが紹介されています。そしてアンケート結果から浮かび上がった問題の解決に向けた姿勢、広報部としての取組みが課題として示され、講座は締めくくられました。その後の質疑応答では、取組に関する数々の質問が西山氏に寄せられ、一問ずつ丁寧に回答する西山氏の発言は多くの受講者から注目を集めました。

 

社内報やイントラネットなどを通じた単なる社内への情報発信ともみられがちな企業のインターナル・コミュニケーション。本講座は、単なる情報の伝達に留まることなく、全役職員への経営理念の浸透、企業文化の変革など、インターナル・コミュニケーションの重要な役割についてあらためて確認できる貴重な機会となりました。