今年度も「新任広報部長講座」を開講~10月16日、今年も多くの新任広報部長が参加~

10月16日、協会では、「広報PRアカデミー」では昨年度に引続き第2回となる「新任広報部長講座」を、東京・内幸町の日本記者クラブを会場として開講しました。

 

「新任広報部長講座」は、着任から間もない広報部門の上級管理職を受講対象として特化し、上級管理職として就任後に直面する数々の悩みについて共有しながら講師とともに解決策を探ることを目的としています。今年は、広報部長職に就かれている13名部長が受講者として参加されました。

 

今年度は講師として、オムロン株式会社 執行役員グローバルインベスター&ブランドコミュニケーション本部長の井垣 勉 氏、旭化成株式会社 理事 購買・物流統括部長 (前広報室長)の山崎真人氏、朝日新聞社 社会部次長(デスク)三橋麻子氏、 MSD製薬株式会社 執行役員 広報部門統括 山下節子氏)の4氏をお招きしました。また講座を進行し内容的なポイントを引き出す役割を持つモデレーターは、株式会社井之上パブリックリレーションズ代表取締役社長兼COOの鈴木孝徳氏が担当されています。

 

まず、オムロンの井垣氏が先頭を切って登壇。「オムロンの広報戦略~経営機能としての『役割』、『責任』、『存在価値』~」をテーマに広報と経営の関係性について語り、経営の一翼を担う広報部長の役割や責任、なぜ広報部長が必要なのか、企業理念の浸透のために同社が毎年実施するグローバルなアワード「TOGA(The OMRON Global Awards)」などの事例を交えて紹介しました。

続いて、旭化成の山崎氏がマイクを握り、広報部長として自らの体験した危機管理の実例について生々しく語り、そのなかで得た広報部長としての対応の要諦について、迫力に溢れた講義が行われました。

3番目には、立場を変えて朝日新聞社の三橋氏から朝日新聞社社会部の概要や社会部記者の取材に向かい合う姿勢や取材に対する考え方、記事をどのように構成するのか、何をもって重大事案とするのかなど、社会部におけるご自身の体験に基づく様々な実例を交えてお話しされました。

最後にはMSDの山下氏が登壇、同社が何をすべきかを示す経営理念を象徴する動画を皮切りとして、社名変更に向けてどのような取組みを進めてきたのかなどについて語られています。

今回は、各講師の迫力ある語りぶりに圧倒されたかのように、静かに聴き入る受講者の姿が印象的な講座となりました。

 

講義の終了後は隣室に移動、懇親会となりました。懇親会では講師や受講者相互のコミュニケーションも弾み、名刺交換から始めお互いの体験交換など話の輪も広がりました。約1時間ほど交流の輪が広がる和やかな雰囲気のなかで、滞りなく懇親会も幕を閉じることができました。

今回の講座を通じて、広報部長として新たな気づきを得た受講者それぞれの今後の広報部長としての活躍が期待されます。