公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会
理事長  山口 恭正

 

会員の皆さまには、日頃より協会活動にご尽力いただいておりますことを厚く御礼申し上げます。

さて、この610日に「第14回通常総会」が開催されました。事前にご提出いただいた議決権行使書を含めて、総会成立に必要な定足数に達していたことから、会場にご出席いただいていた役員を含む38名の出席者とともに総会を開会し、予定の議案にご承認をいただき総会は滞りなく終了いたしました。おかげさまで今年度の協会活動も本格的に始動します。私が引き続き理事長を務めさせていただき、21名の理事・監事の方々とともに、今年度の協会活動を進めてまいります。

 

また、本年2025年は、協会が発足して45周年となります。大がかりな周年事業は行いませんが、今年の新春フォーラムから、近日予定されている7月の情報交換会まで、様々な接点におきまして、ささやかながらも「PRの展示」コーナーを設けさせて頂き、微力ながらも「パブリックリレーションズ・PR」のPR活動をさせて頂いております。その中で、まだ「PR」には誤解が多いことにも触れております。特に、メディアへのプロモート手法、パブリシティにのみに焦点のあたった偏った理解も多く、パブリックリレーションズ・PRの全体像や役割を理解されているとはいえません。さらには、昨今、マーケティングの定義についても変容があり、パブリックリレーションズの定義に非常に近づいてきている点も、理解を複雑にさせている遠因にもなっております。5年後の50周年、2030年に向けては、パブリックリレーションズの正しい理解、組織経営にとっての役割の幅広さやその可能性の理解促進につとめていきたいと思います。

 

そのためには、本協会の活動、提供コンテンツを時代や社会の変化に合わせたものに、常にアップデートしていくと共に、会員の皆さまのさまざまなニーズにお応えするため、広報パーソンに求められる基礎的、普遍的なものから、時代に合わせた高度なスキル要請にこたえられるもの、加えて過去のPR活動の事例の整備まで、コンテンツを充実させて、会員の皆さまへの提供価値を高めていきたいと考えています。会員の皆さまはじめ、パブリックリレーションズに関わる皆さまのご協力を抜きにしては成しえないものと考えますので、今後も、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

令和7年6月吉日