第300回定例会開催レポート:2026年5月18日実施(関西)
大阪ガス株式会社 広報部グループ広報企画チーム 副課長 前田千恵氏ご登壇
―社内報アワードグランプリ企業に学ぶ、インターナルコミュニケーションの最前線―

関西委員会では、記念すべき第300回という節目を迎え、2026年5月18日に大阪ガスショールーム「hu+g MUSEUM(ハグミュージアム)」にて定例会を開催しました。今回は、「組織を熱狂させる『データ』と『対話』の科学―社内報アワードグランプリ企業に学ぶ、インターナルコミュニケーションの最前線―」をテーマに、大阪ガスのデータに基づく先進的な取り組みを学ぶ講演に加え、参加者同士で気づきや課題を共有するグループワーク、さらに調理体験と懇親会まで、交流と学びが融合したプログラムとなりました。

講演は、大阪ガス株式会社 広報部グループ広報企画チーム 副課長 前田千恵氏が務め、社内広報の目的を「持続的成長のための従業員価値およびエンゲージメントの向上」と明確に位置づけ、その実現に向けた取り組みが紹介されました。エンゲージメント調査の分析から「リーダーシップ」が最も影響度の高い要素であると捉え、関連テーマを重点的に発信している点や、将来を担う30代をコアターゲットに据えた施策設計が印象的でした。
具体的には、Web社内報「がす燈」を中核に、経営トップによるタウンホールや座談会、理念・ブランドの共有活動、所属を超えた交流の場「Daigas よもやま」などを展開し、情報発信と対話を組み合わせたコミュニケーションを実践しています。「がす燈」は2024年のリニューアルにより個人単位で閲読状況を把握できるようになり、閲覧率や回遊数、満足度などのデータに基づく改善を推進しています。コンテンツ面では、従業員を主役とした写真中心の構成と読みやすい分量を意識し、「分かりやすく、親しみやすく、意図した読後感を醸成する」編集方針のもと、多彩なテーマで社員の関心を引きつけています。これらの取り組みは高く評価され、経団連推薦社内報審査で総合賞を受賞しています。
後半のワークショップでは、参加者が小グループに分かれ、「媒体」「距離」「データ」の観点から課題を共有しました。働き方の多様化に伴う情報伝達や、経営層との距離の縮め方、データ活用の工夫について活発な議論が交わされ、実務に直結する示唆に富んだ場となりました。
最後は調理体験と懇親会が行われ、講演や議論で深まった交流がさらに広がりました。
本定例会を通じて、データによる活動の見える化と対話を起点とした設計の重要性を改めて実感するとともに、参加者にとって今後の実践につながる有意義な機会となりました。
