「第5回企業部会セミナー」2026年2月25日実施

2026年2月25日に「第5回企業部会セミナー」は、『広報実務における生成AI活用の「実践と定着」』と題して、LINEヤフー株式会社の小松原純氏と西出圭吾氏を講師に迎え、開催されました。当日のセミナーの模様をレポートいたします。
講師略歴
小松原純氏 LINE ヤフー株式会社
コーポレートコミュニケーションCBU PR ユニット CPR ディビジョン
2021 年にLINE 株式会社(現LINE ヤフー株式会社)へ入社
AI 関連の戦略事業における広報を担当後、現在はコーポレート広報として全社横断での生成AI 活用やIR 領域の社外広報を担う広報組織内でも生成AI 活用の業務実装や活用定着を推進
西出圭吾氏 LINE ヤフー株式会社
コーポレートコミュニケーションCBU コミュニケーション推進ユニット
横断企画ディビジョンリード
2011 年、ヤフー株式会社(現LINE ヤフー株式会社)に入社
事業部門にてサービス運営、新規事業開発、M&A などに携わった後、現在はコーポレートコミュニケーション組織において、部門横断の企画立案および事業推進を担当。所属部門における生成AI 活用の組織実装を推進
講演のポイント
①生成AI活用について
LINEヤフー株式会社での生成AI活用のスタートは早くChatGPTが国内で出始めた23年には、OpenAI 社との利用契約を締結し、独自AIアシスタントの社内展開を始めています。その後、社外向けサービスもローンチし、現在では、個人向けサービスを中心に、法人向け、社内向けなど多数の生成AIを活用した機能を導入しています。25年からは、さらに業務生産性を高め、継続的なイノベーションの創出を目指し、「生成AI 活用の義務化」を前提とした新しい働き方を開始しました。
② 新しい広報モデル
LINEヤフー株式会社では、生成AIを単なる「ツール」ではなく「共創パートナー」として位置付けることで、広報業務の生産性と品質を飛躍的に向上しています。具体的には、広報部門全員がAIを使いこなすための組織的なアプローチを展開し、これにより効率化の先にある広報の新たなオペレーティングモデルを確立しました。
QAセッション
LINEヤフー株式会社で使用している生成AIコンテンツをデモンストレーションで見せながらモデレーターの三井倉庫ホールディングス株式会社 経営企画部 広報室長 八木田氏を交えたディスカッションと、聴講者からの質問に答えていく実践的な内容となりました。
・ プレスリリース作成ツールでは、会社独自の表記ルールや文脈があらかじめインプットされているため、ドラフトをスピーディーに作成することができ、その叩き台で事業部との早期のディスカッションが可能となります。完璧なものを、時間を要して作成するよりも、80点のものでも素早く机上に出すことで、結果として生産性の向上や質の向上につながることが示されました。
・ 決算などの数字の間違いが許されない場合は、出典がないものは出さないように指示するなどの設計をして精度を上げる工夫をしているが、最終的に責任を持つのは人であり、だからこそAIとの共創が重要であることが示されました。
まとめ
今回の講座では、生成AIを広報業務に活かす具体的な方法をレクチャーとデモンストレーションで分かりやすく共有していただきました。社員にAI活用を義務化することで、業務の効率と質を飛躍的に上げていくプロセスを学ぶことができました。
文責・(株)資生堂 梶浦 砂織 氏