日米PR業界団体の対談がついに実現

PRSA 会長 レイ・デイ氏と PRSJ 理事長 山口恭正の特別対談

9月29日(月)にPRSA(米国PR協会)会長であり、スタグウェル社副会長、アリソンワールドワイドのエグゼクティブ・チェアマン(下記参照)を務めるレイ・デイ氏が来日し、PRSJ(公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会)理事長の山口恭正と特別対談を行いました。

スタグウェル社とアリソンワールドワイド社について

スタグウェル社 は75社以上のエージェンシーを傘下に持つホールディングカンパニーです。アリソンワールドワイド社 はスタグウェル傘下で最大規模のコミュニケーションズ&PRエージェンシーの一つで600名ほどのチームがグローバルのオフィスで就業してます。

冒頭、山口理事長より先日の情報交換会でのビデオメッセージのお礼をお伝えし、にこやかなムードで始まりました。最初にPRSJの概要について山口理事長からご説明、続いてレイ・デイ氏からPRSA(Public Relations Society of America)の概要をご紹介頂くと参加者全員が聞き入りました。

PRSAの概要

設立は1977年、北米を中心に活動を開始し、現在はグローバルに展開しています。総会員数は25,000名で、学生からキャリアの浅い層、中堅メンバー、さらにベテランまで幅広く構成。特徴的なのは、全会員の4人に1人が学生メンバーになります。
PRSAの活動目的は4つの領域があり、ネットワーキング、認証、専門スキルの開発、専門職の皆様のためのアドボカシー活動になります。

続いて、最近行ったというPRSA組織自体のヘルスチェック、レピュテーションチェックの調査結果をご紹介頂きました。

会員に対し、現状の課題とニーズを聴いたところ、PRSAは非常に強力なレピュテーションを持っている組織(評価されている)ということが判りました。
また、所属歴が長い会員は、今まで通りの対面のイベントやミーティングを好む層で、若手会員はPRSA以外にも選択肢が多く存在し、スキルアップにかなり関心が高いことが判りました。

PRSAの今後の活動について

あらゆる団体とのパートナーシップを進めることは新しいチャンスを提供できることになる。マーケティング領域とPR領域の間でより密接なつながりを構築すれば、お互いにより多くの方にメリットをご提供できると考えています。

続いて、広報会議根本編集長からインタビュー形式で両者へヒアリングを行いました。
最近のAIやデータ活用の進展がPR業界に与える影響を始め、PR業界が直面している最大の課題、両国におけるメディアの特性と情報の信頼性などについても話が拡がり話は尽きず、最後に、今後PRSAとPRSJでの協力の可能性やPR業界の未来像について議論が交わされました。

対談は、日本と米国の視点が交わり、広報・PRの未来を展望するうえで非常に有意義な機会となりました。
事務局では、今後も海外団体と情報交換や交流を積極的に行い、知見をみなさまへ普及を進めて参ります。

文責:事務局長 須田基一