伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報・サステナビリティ推進本部長代行 兼 サステナビリティ推進部長 渡邊 香織 氏

「企業価値の向上」をどのように実践していくかが、いま最大の関心事です。
企業理念やパーパスを中心にして、情報収集→戦略立案→社内浸透→実践→結果の分析・評価へて社外発信という一連の循環があります。このサイクルは、社内外の情報収集と発信・社内浸透といったコミュニケーション戦略、計画策定と実行といったマネジメント戦略、そしてサービスの提供や事業プロセスの改善といったパフォーマンスをみていく部分に分類できます。これらを連携させてサイクルを回すことが、企業価値の最大化につながると考えています。
コミュニケーション戦略だけがうまくできていても効果は最大化されません。社外に語るメッセージと社内の実態が合っているのか、企業理念を中心に、経営の意思、現場の実装、社員の体験、製品やサービス、社会的インパクトが一つのストーリーで語れているかは重要なポイントで、悩みながら取り組んでいます。
私の広報のキャリアは、「ひとり広報」から始まりました。メディアリレーションや危機管理からスタートし、障がい者雇用の推進や職域開拓など、様々な分野を経験させてもらいました。
ローテーションで役割が変わっても、ベースにあるのは広報業務で経験した、事象を繋ぎ組み合わせてみること、視点と視座と視野を変えるモノの見方、現場で積み上げた取り組みを、社会やお客様、社員にそれぞれ意味が伝わる形で伝えていく活動だったと考えています。
今取り組んでいるのはサステナビリティです。規制対応などの守りの活動だけでなく、お客様と現場の距離を縮める攻めの活動を進めています。営業に同行してお客様の声を聴く、提案や仕組みを考えて自らビジネスにつなげていく活動です。様々な企業活動をいかにビジネスモデルとブランドの強化につなげていくかが醍醐味だと、ワクワクしながら模索を続けています。
「広報とは経営機能である」との定義を2023年に日本広報学会が公表しました。PRパーソンは、企業理念を中心としたサイクル、大きな「はずみ車」の回転を加速させ、企業価値を最大化させていくことができる人材です。
PRプランナー資格試験制度ができてから20年近くがたち、仲間は増え続けています。
社外と社内の間に立ち、社会と企業、経営と現場をつなぐPRパーソンの力は、業界や職種を問わず汎用的に活用できる「ポータブルスキル」です。
協会では、このスキルを全てのビジネスパーソンに広めるべく、PRプランナー資格の「ブランド価値」と「社会的有用性」の確立に向けて尽力しています。学びと交流の場も積極的につくっていきますので是非ご参加ください。
引き続き、みなさまのご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。