日本PR大賞(2024年度)

パーソン・オブ・ザ・イヤー

小田 凱人 氏

プロ車いすテニス選手

受賞理由

プロ車いすテニスプレイヤー。パリ・パラリンピックの金メダリスト。2023年6月の全仏オープンでは史上最年少優勝を果たし、ITF 車いすテニスランキング史上最年少1位(17歳35日)を達成。2024年も全豪オープン、全仏オープンの2つのグランドスラムタイトルを獲得し、車いすテニスならびにパラスポーツの顔となった。 また、自身がプロデュースした国際テニス連盟公認の車いすテニスの国際大会「岐阜オープン」では日本初となるジュニアのための大会も開催。年齢を問わず、障害のある人もそうでない人も、車いすテニスを当たり前に楽しむ世界を作るために尽力している。 このような競技と活動を通じて、常に積極的な発言と情報発信につとめ、車いすテニスの普及と、その先にあるダイバーシティ社会の実現に向けて大きく貢献している点が、パブリックリレーションズの観点から高く評価される。

受賞コメント

車いすテニスの小田凱人です。このたびは、日本PR大賞 2024 パーソン・オブ・ザ・イヤーに選出していただき、誠にありがとうございます。
今年はメディアに数多く出ましたし、パラリンピックで悲願のずっと取りたかった金メダルを取ることができました。
そのほかにも本を出したり、いろんな活動をしてきましたが、そういう僕がこうしていきたい、ああしていきたいということも評価いただけたことを本当に嬉しく思っています。
まだまだもっと活動の場を広げて、テニスコートに収まることなく、もっと自分らしさを表現していきたいと思っていますし、またこうやってこの賞をいただけるような頑張りをこれからもしていきたいと思っています。この度はありがとうございます。

受賞コメント動画

シチズン・オブ・ザ・イヤー

一般社団法人まちライブラリー(「本」を通じて「人」と出会うまちの図書館)

まちライブラリーは、いつでも誰でもどこでも始めることができる、「本」を通じて「人」と出会うまちの図書館。個人や団体が、自宅や店舗、病院、学校などの一角に本棚を設置して本の貸し借りなどを行う場として全国に広がり、今では図書館や公共施設、商業施設、サービス付き高齢者住宅などにも広がっている。多様な人たちがそれぞれの想いをもって展開する活動になっている。

受賞理由

まちライブラリーは、「本」を中心に緩やかに人と人が繋がる自然体のコミュニティで、本が単なる読み物ではなくコミュニケーションのツールとして機能し、地域のステークホルダーの結束を強める役割を果たしている。提唱者は森ビル出身の礒井純充氏で2011年に開設。誰でもオーナーとして始めることができるため設置者は個人が6割を占め、現在は MUFG PARK をはじめ全国に1200か所以上に広がっている。パブリックリレーションズの観点で優れた取り組みであり、高く評価される。

受賞コメント

まちライブラリーは2011年に私自身の個人的な居場所づくりの一環としてスタートしました。この活動が全国に広がり、多くの皆様に支持されるようになったこと、また本日も東京近郊で活動しているまちライブラリーの仲間たちが集い、この賞を授与される喜びを共有できることを大変嬉しく思います。この活動を通して、巨大化する社会構造の中で疎外感を持ち始めている個々の人々が、再び自らの力やそれを支える身近な仲間を再認識するための手段として広がってほしいというのが私の願いです。今回の受賞を励みにさらに私自身もやれることをやり、やりたい人の背中を押し続けていく所存です。この活動を支えてくださっている多くの仲間やスタッフの皆様に深く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

代表理事 礒井 純充 氏