事業主体:珠洲市立大谷小中学校
エントリー会社:青山きえ/小川琴子/松谷桜/株式会社アドビジョン銀座/一般社団法人2025PROJECT
能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市立大谷小中学校。
震災を経て5人(受賞時は1人卒業し4人)になった児童生徒たちが、大谷地区の魅力を伝えるために「地域の材料を用いたカプセルトイを制作・販売し、収益を珠洲市に全額寄付する」という企画を考え、大人たちを巻き込んでいった。

子どもたちが企画し地域内外の大人たちを巻き込んでいった
「大谷地区の魅力を伝えながら復興の力になれることはないか」そんな思いから子どもたちは「大谷ならではの魅力が詰まった商品を作り、それをカプセルトイにして販売し、その利益を珠洲市に寄付する」という企画を考えた。通称“大谷ガチャ”と呼ばれるプロジェクトのはじまりだった。


プロボノクリエイターや企業・地域の人とともにプロジェクトは成長
保育士として現地にボランティアに入っていたクリエイターが学校とつながり、子どもたちの声や心が伝わるようにロゴやキャッチコピーの制作、商品撮影などクリエイティブ制作やPR面でのサポートを行った。カプセルトイのマシーンは東京の企業が寄付してくれた。商品の制作はボランティアの大学生や地震後に地域を離れた友人たちやそのご家族にも協力してもらった。
珠洲市での販売初日は即完売!その後、東京・東北へと販路を広げた
珠洲市の道の駅で販売を開始。地域内外の方々が集まり、販売予定数を1時間半で完売した。その後金沢での販売を経て、9年生(中学3年生)が修学旅行で訪問した東京でも販売を行った。修学旅行に行った生徒は1名。校長先生、担任の先生とともに被災の状況などを説明しながら販売を行い、メディア取材も1人で受けた。その後、被災地としての縁と漢字が同じであるというご縁で、気仙沼の「大谷(おおや)海岸」でも販売を行った。気仙沼に限らず、販売場所の交渉は教職員が見守りながら生徒たちが自ら行った。
少人数だからこそできた教育の形が、地域とその先の笑顔を生んでいく
商品は完売し、売り上げは珠洲市に寄付を行った。同時に第二弾を発表し、第二弾では子どもたちが自ら書いたキャッチコピーの入った商品や、地域のシニアの方々と一緒に作った商品など、どのように被災経験や地域を見つめるかという深さにおいても、ステークホルダーの拡大という意味でもさらに進化を遂げている。児童生徒たちから教職員・地域の大人、クリエイター、企業、販売場所と巻き込む人々を広げていき最終的には多くのメディアを巻き込むことに成功した。OHTANI CHARMはこれからも周りを笑顔にしながら、さらにさらに前に進んでいく。
審査委員 評価ポイント
被災地の子どもたちの声が、共鳴した大人たちを巻き込み、地域や社会とのつながりを高めていく。
最初は小さな力でも、誰かのために、何か役に立ちたいという想いや意志、そこに一歩踏み出す行動が加わり、道が拓けていく。パブリックリレーションズに大切なものが何かを気づかせてくれる取り組みです。
そして、パブリックリレーションズが日本の未来を創っていく子どもたちのものでもあること、そして、希望の灯になりえることを示したく審査委員特別賞を授与します。
受賞者コメント
子どもたちと先生方がすごい!に尽きるプロジェクトです。
ただ同時に私も子どもたちに巻き込まれた1人として「巻き込んでくれてありがとう!」と心から思っています。能登半島地震・豪雨から時間が経つ中で、被災地に関するニュースは減っていきます。でもだからこそOHTANI CHARMは明るい話題を通して大谷地区の今を届け続けます。本エントリーを見つけてくださり、本当にありがとうございます!
プロボノクリエイター代表 コピーライター・クリエイティブディレクター 青山きえ