事業主体:サントリー食品インターナショナル株式会社
エントリー会社:サントリー食品インターナショナル株式会社

コロナ禍で加速するリアルコミュニケーション機会の減少に対し、「社長のおごり自販機」で
雑談のきっかけ作りを提案。自販機を「飲料を売る鉄の箱」から脱却させ、「コミュニケーションを売るサービス」とすることで自販機の新しい意義を見出した。
飲み物が無料でもらえる「社長のおごり自販機」
自販機市場は10年以上も売上が右肩下がりで低迷が続いている。
一方、顧客接点の場としては、自販機はコンビニを大きく上回りインフラの一部になっていたことから、このことを有効活用できる手立てはないかと模索していた。また、コロナ禍で働き方が多様化しリモートワーク化が加速する中で、上司・部下・同僚間での仕事以外のコミュニケーション機会が減っているという事象を企業の課題として捉えた。
そこで、いつでもどこでも手軽に飲み物が買える自販機を活用して、職場内のコミュニケーションのきっかけを増やせないかと考え、二人揃って社員証を自販機にかざすと、それぞれが飲み物を無料※でもらえる「社長のおごり自販機」を企画した。

情報の自走化に向けた仕掛け作り
「社長のおごり自販機」というネーミングには、キャッチ―さに加えて、カスタマイズ性を持たせることを意識した。たとえば、「工場長のおごり自販機」「院長のおごり自販機」など、名称は変更可能だ。また、企業ごとにおごり条件(本数・曜日・同ペア上限数など)のカスタマイズもできるようにした。
これにより設置先企業のカラーや狙いがよりわかりやすくなり、メディアが興味を持つフックとして活用できた。加えて、余白を作ったことで、企業が「社長のおごり自販機」を使って独自のコミュニケーション活性化策を運用。それを自社のHPやSNSなどに投稿していった。
こうして、メディアだけでなく導入した企業が媒体となり、自然発生的に情報が拡散した。
※飲料代金は企業負担。

VOICE FROM STAFF
サントリー食品インターナショナル株式会社 コミュニケーション本部 広報部 蛭田 順也
サービス開発の上流から事業と一体となりPR視点を随所に取り入れたことで、大きなうねりを生み出せたと思います。「社長のおごり自販機」を知ってくださった方が、飲料を買う以外の価値を感じてくださったら嬉しいです。