朝日新聞社 原 隆氏による「メディアの変化とメディアリレーションの在り方」

第2回企業部会セミナー(10月23日)開催報告

~記者歴25年のベテラン記者が語る、“これまで”と“これから”~

企業部会では、企業や団体の広報部門が抱える共通の課題や悩みの解決方法やヒントを、講師による講義やディスカッションを通じて探る「企業部会セミナー」を開催しています。

10月に実施した第2回企業部会セミナーでは、朝日新聞社コンテンツ・デジタル戦略室の原 隆(はら たかし)氏を講師に迎え、「メディアの変化とメディアリレーションの在り方」をテーマに意見交換を行いました。

原氏は日経BPで25年にわたり、日経パソコンオンラインや日経ネットマーケティング、日経FinTechの創刊など、数々のデジタルメディア立ち上げに携わり、2025年4月より朝日新聞社へ転身されました。IT分野の取材経験を通じて培われた幅広い視点から、メディアの歴史や現状、AIやウェブメディアの台頭による変化、そして今後の広報活動に求められる考え方について、示唆に富むお話をいただきました。

今回は活発な意見交換を目的に、参加人数を25名限定とし、車座形式で実施。セミナー序盤は原氏による講演、後半は、伊東企業部会長の軽快な仕切りのもと、ドリンクや軽食を楽しみながら、参加者同士が自由に質問や意見を交わす「ここだけの話」の時間も設け、場は一段と和やかに盛り上がりました。

質疑応答では、広報とメディアのより良いコミュニケーションのあり方や、AI技術の進展が広報の役割に与える影響、情報発信の社会的意義など、実務に直結するテーマが活発に議論されました。原氏からは、広報パーソンが持つべき視点や、変化の激しい時代における広報のあり方、広報パーソンに求められる力について、参加者の思考を深めるコメントもありました。

参加者からは「普段聞けないメディア視点の話が聞けて刺激になった」「広報の役割、視点を見直すきっかけになった」などの声が多く寄せられ、今後の広報活動に向けたヒントを得る貴重な機会となりました。

PRSJ企業部会では、今後も会員同士が学び合い、交流を深められる企画を継続してまいります。

[株式会社堀場製作所 吉川 智子]