講座概要
広報・PR業務において著作権について理解していることは必須のものになっていますが、近年、クリッピングにおける複製許諾について刑事告訴事例が発生したり、業務における生成AIの利用の許諾の範囲についてなど対応のご判断に迷う場合もあると思われます。またAIについては大手新聞社がAI会社に訴訟を起こしているなど大きな社会問題になっています。
こうした会員の方々の声にお応えして(公社)日本パブリックリレーションズ協会 PR業部会ではこのほど、エレクトロニック・ライブラリー様のご協力のもと染井・前田・中川法律事務所 パートナーの中川達也弁護士お招きして、広報・PR関係者向けに著作権についてお話しいただくセミナーを開催いたします。中川先生は著作権法を中心とする知的財産関連業務、メディア・エンターテイメント関連業務などを専門とされ、これまでの実務経験から著作権法について豊富な知見を有している弁護士です。事前に参加者の方から質問をお受けして、当日はその内容を踏まえてお話しいただきますし、当日もなるべく多くの参加者の方からの質問にお答えいただく予定です。
同セミナーは、PR部会会員に限らず、正会員、個人会員の方であればどなたでも無料で参加可能です。
講師 : 中川 達也 弁護士(染井・前田・中川法律事務所 パートナー)
1998年 東京大学法学部卒業、2000年 弁護士登録。
現職:染井・前田・中川法律事務所パートナー、早稲田大学大学院法務研究科非常勤講師、明治大学商学部兼任講師、文化審議会著作権分科会 臨時委員。
専門分野:著作権法を中心とする知的財産関連業務、メディア・エンターテイメント関連業務、人事・労務関連業務、企業法務全般。
主な経歴:
・文化審議会著作権分科会 臨時委員(~現在)
・基本政策小委員会 委員(2022年~2023年)
・法制度小委員会 委員(2023年~2024年)
・法制度に関するワーキングチーム 委員(2024年~)
プログラム(予定):
- 開会 部会長のご挨拶と講師紹介
- 広報業務における著作権の基本と実務対応 中川弁護士
著作権法とは/著作物の例と利用ルール/他人の著作物を利用する際の注意点/依拠性と類似性の判断基準
リンクと著作権の関係/フリー素材利用時のリスク/著作権侵害の事例紹介(民事、刑事訴訟) - 生成AIと著作権(約30分) 中川弁護士
生成AIとは/生成AIに関する論点(開発・学習段階/生成・利用段階/生成物の著作物性)の整理と解説(『AIと著作権に関する考え方について』文化庁 令和6年3月15日公表) - 質疑応答(約20分~) 中川弁護士
- おわりに ELNETから(5分)
クリッピングにおける複製許諾のクリア方法について(①著作権者との許諾②許諾済のサービスを契約)他
対象
日本パブリックリレーションズ協会 正会員・個人会員(個人会員は、会員様ご本人のみお申込み可)
料金(税込)
無料
キャンセルポリシー
準備の都合上、キャンセルは 11月25日(火)17:00 までにご連絡をお願いいたします。
定員
会場 30名
備考
- セミナーの模様の録画、録音はご遠慮ください。
- 今回のセミナーにおける写真や内容等は、幹事がとりまとめ、協会ホームページ、協会SNSの活動報告で使用・掲載させていただくことがあります。