
2020年9月28日(月)、29日(火)、10月2日(金)の3日間、日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)PR業部会主催で PR Professionals Meeting 2020 が開催されます。PR業の主催イベントとしては3日間、キーノートと5つのテーマによるセッション、オンラインでの開催など、まったく初めての試みです。withコロナ、新しい日常が始まった2020年から今後10年、PRというビジネスはどう変わるのか、変わらないのか、先行き不透明なこれからの社会に目をこらしつつ、大胆な予想やチャレンジも含めて語っていく3日間です。PRSJ のメンバーはもちろん、幅広い領域のプロフェッショナルをフィーチャーしたキーノート、各セッションのプログラムは以下の通りです。
1日目(9月28日)
17:00〜17:10 オープニング
17:10〜18:30 キーノートセッション「10年後のPR産業を考える」
人々の行動様式や働き方が大きく変容していく中で、PR業に携わる企業は、今後どのように自社のビジネスを強くしていけばいいのか? 経営者、研究者、有識者、3者の視点を交えて思考する。
スピーカー

(株)ベクトル 取締役副社長 吉柳さおり氏
大学在学中にPR会社ベクトルにアルバイトとして入社し創業に参画。2002年にベクトル取締役に就任。04年にPR事業会社プラチナムを設立し代表取締役に就任。ベクトルグループはグループ45社、アジア各国に14拠点をもち、様々なコミュニケーション事業を展開するグループ。慶応義塾大学にて非常勤講師にしてPRの講義を開催。

広島市立大学 広島平和研究所 准教授 河炅珍氏
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。東京大学大学院情報学環助教を経て、2018年より現職。専門は、社会学、メディア・コミュニケーション研究。単著に『パブリック・リレーションズの歴史社会学――アメリカと日本における〈企業自我〉の構築』(岩波書店、2017)。

(株)グローコム コミュニケーション・ストラテジスト 岡本純子氏
読売新聞記者、PR会社を経て、日本のトップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング、PRコンサルに携わる。「コミュニケーション」と「コミュニティ」の二つの「コミュ力」を深掘りし、「人と人とのつながり作り」、「個人と企業の最適な関係性構築」ノウハウを研究中。
モデレーター

(株)PR Table 取締役 菅原弘暁氏
2011年よりオズマピーアール(内1年間は博報堂 PR戦略局)にて、マーケティングPR、危機管理広報、官公庁・自治体PRなどを経験。その後、PR Tableを共同創業。事業立ち上げを経て、2018年には国内初となるPRの大規模カンファレンス「PR3.0 Conference」をプロデュース。
18:50〜19:50 セッション①「PRにおけるガバメント・リレーションズの実際」
総合的なPR活動の中でも、ガバメントリレーションズ(パブリックアフェアーズ)の現場ではどういう立場の人が何をしているか、その一端を明らかにする。政治ができることできないこと、行政ができることできないこと、などについてもディスカッション。
スピーカー

文化庁 文化経済・国際課 課長補佐 林 保太氏
1967年生まれ。1994年から文化庁勤務。2003年、河合隼雄文化庁長官(当時)が提唱した「関西元気文化圏構想」立ち上げを担当。2009年から11年にはメディア芸術(特にアニメーション)振興施策の企画立案を担当。2013年8月からは、青柳正規文化庁長官(当時)の下、現代アート振興のための政策立案に向けた調査研究を継続的に実施。2018年10月から現職。日本におけるアート・エコシステムの形成を目指す「文化庁アートプラットフォーム事業」を担当。

三村小松山縣法律事務所 代表弁護士/リーガルディレクター 小松 隼也氏
2019年に長島・大野・常松法律事務所から独立し、訴訟に強い事務所を作りたいという思いから三村小松山縣法律事務所を設立。企業間の訴訟や法務を扱う一方で、リーガルディレクターとして、民間企業の意見を集約したうえで、行政との意見交換、既存の法律や制度改正の働きかけ、政策提案、ガイドラインの制定などを行う。一般社団法人文化産業振興協会理事、一般社団法人日本CTO協会監事、文化庁アート市場活性化事業事務局、信州大学特任講師などを歴任。
モデレーター

(株)井之上パブリックリレーションズ 執行役員/PRプランナー 尾上玲円奈氏
早稲田大学政治経済学部卒。大学時代には雄弁会幹事長、国会議員秘書などを経験。NHK記者として事件、行政、選挙を取材。厚労省や日本医師会、国会も巻き込み「勤務医不足」を論じた。現職では農業、運輸業、製造業や小売業、観光業やIT、学校法人や政党などのクライアントに、コンサルティングやスピーチライティング、ロビイングなどPRサービスを提供している。文化庁有識者検討委員、ヤングカンヌ審査委員、国連WFP JICメンバー。京都大学経営管理大学院特命准教授、早稲田大学非常勤講師。
2日目(9月29日)
17:20〜17:30 オープニング
17:30〜18:30 セッション②「将来のPRの鍵を握るのは、サステナブル・ラグジュアリー!」
PRのコンテンツやメッセージの発信では一歩先を行く、ファッションやビューティのハイブランド。さらに、コロナ下で、サステナブルなビジネス展開や素材、さらにはデスティネーションもグリーンイニシアティブをとっている。PRにまつわるエピソードや、企業、ブランドの考え方をメディアが如何に発信しているかを探る。
スピーカー

ハーパーズ バザー ビューティ・ダイレクター 木津 由美子 氏
早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士。航空会社、化粧品会社を経て、インターナショナルファッション誌のビューティ・エディターに。『ハーパーズ バザー』では2013年の立ち上げから参画し、現在に至る。

ファッションジャーナリスト/(株)fプロジェクト代表/神戸芸術工科大学 客員教授 藤岡 篤子氏
国際羊毛事務局(IWS)婦人服ファッションコーディネーターを経て、ファッションジャーナリストとして活動を開始。朝日新聞、毎日新聞、アエラ、フィガロなど、新聞からファッション誌まで幅広いメディアに執筆。年2回開催されるセミナーは、高い評価を受けている。
モデレーター

キャンドルウィック株式会社 代表取締役社長 シルベスタ 典子 氏
2004年キャンドルウィック創立。消費者に的確にリーチするためのローカライズ戦略によって、海外ブランドの日本におけるコミュニケーションをデザインする。
これからの社会に必要不可欠な Wellbeing(美容、食、旅)を主軸に教育のPRにも着手しながら、国内外のブランドコミュニケーションを手掛ける。
18:50〜19:50 セッション③「優秀なPRパーソンを惹きつけ、育て、支える PR会社の管理部門が果たす役割とは?」
PRパーソンを裏方となって支えるPR会社の管理本部に焦点を当てたカンファレンス。優秀なPRパーソンを惹きつけ、育て、支えるPR会社の管理部門が果たすべき役割とは?フリーランスではなくPR会社に所属するメリットとは?PR会社各社で行っている工夫やアイデアを共有してPR業界全体の発展に貢献します。
スピーカー

(株)サニーサイドアップ 取締役CBO 松本理永氏
サニーサイドアップグループ創業メンバーで、現在はサニーサイドアップ取締役CBO。主幹事業であるPR事業を牽引しつつ、管理部門担当役員、監査役などを歴任。現在は、主要クライアント案件においてPRを中心としたコミュニケーション全般のプロジェクト統括及び同社のブランディングを担う。

(株)プラップジャパン 管理部人事課/経営企画室 小林 舞氏
2006年入社。マーケティングPR、クライシス対応、幅広い業界の新規プランニング、コーポレートPRなど担当したのち、出産を経てママ社員によるコンサルチームを組織化。2019年から人事/経営企画として、プラップジャパンを社内外の人に“好きになってもらうこと”を軸に様々な活動を推進。
モデレーター

共同ピーアール(株) コーポレート本部 経営戦略部 総務人事室 室長 高木亮太氏
2004年に共同ピーアールに入社。B to C を中心に様々なPR実務を経験。2008年に大手広告グループにPRプランナーとして出向した後、自社の新規営業開発、マーケティングを担当。2019年よりコーポレート部門で広報、総務、人事を担当している。
3日目(10月2日)
17:20〜17:30 オープニング
17:30〜18:30 セッション④「これからの地域にパブリックリレーションズができること」
コロナ禍は、日本の地域のあり方を大きく変えていく。インバウンドの後退、テレワーク・ワーケーションによる新たな仕事・生活の場へのニーズなど、これから地域にとってはピンチでもありチャンスでもある。これからの地域の10年にとってパブリックリレーションズはなにができるのか。単に情報発信だけではなく、トータルなステークホルダー視点で可能性を探っていく。
スピーカー

広島県コミュニケーション・マーケティング総括監(CCMO)上迫 滋氏
(株)リクルートを経て、(株)博報堂にて自動車メーカーのマーケティング、ブランディングに従事、博報堂コンサルティングにて役員を務めたのち、2014年に(株)イノベイトを設立、2015年に広島県 CCMO に就任、地域の様々なプロジェクトに携わっている。

(株)オズマピーアール 関西支社 支社長 国友千鶴氏
20年以上にわたり、国内外の企業・公共団体のコミュニケーション課題解決に向けたPRを中心としたコミュニケーション戦略策定から戦術実施にわたり従事。2014年グループ会社・ピーアールコンビナート株式会社代表に就任後、2019年より現職。
モデレーター

(株)TMオフィス 代表取締役 殿村美樹氏
株式会社TMオフィス 代表取締役 PRプロデューサー。地方PR歴30年で約3,000件の実績をもつ。同志社 MBA「地域ブランド戦略」教員。内閣府地域活性化伝道師。政策会議「ふるさと活性化支援チーム」委員。
18:50〜19:50 セッション⑤「会社の看板に頼らない、PRパーソンの新しい働き方」
フリーランス人口の増加、企業の副業推進の流れはPR業界においても例外ではない。これからの時代で、PRパーソン個人が自分自身の価値を高めながら、PR会社と共存共栄しながら、クライアントへの提供価値を高め続けられる関係のあり方を考える。
スピーカー

フリーランス 佐賀晶子氏
新卒で内閣府入府、小泉政権時代の政府広報を担当。小松製作所でIR、三菱電機で社外広報、海外広報、社内広報、ベネッセホールディングスでIR、CSR、社内広報に従事、リスク広報も経験。スタートアップ数社とマネーフォワードの広報をへて、2019年に独立。現在はフリーランスとして、複数の企業のPRを支援。

note(株) noteプロデューサー/ブロガー 徳力基彦氏
NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、アジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。note株式会社では、noteプロデューサーとして、ビジネスパーソンや企業におけるブログやソーシャルメディアの活用についてのサポートを行っている。

マテリアルグループ 代表取締役社長 青﨑 曹氏
1987年東京都出身。2010年コーチジャパン(現タペストリージャパン)新卒入社後、2011年マテリアル入社。マテリアルの主要アカウントのプロモーションからPRまで多岐の領域を担当。2019年より現職。代表就任後はPRエージェンシーとしての新しいビジネススキームの創造、ケイパビリティの開発に従事。
モデレーター

(株)本田事務所 代表取締役/PRストラテジスト 本田哲也氏
「世界でもっとも影響力のあるPRプロフェッショナル300人」に PRWEEK 誌によって選出された日本を代表するPR専門家。世界的なアワード『PRWeek Awards 2015』にて「PR Professional of the Year」を受賞している。