ネットワークの「ネット(つながり)」を「ノット(結び)」に

公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会
副理事長   竹内晃治

 

日本パブリックリレーションズ協会の理事を拝命して2年がたちます。その間、企業部会長として、企業側広報の皆さまの良き交流の場をつくる活動をしてきました。
広報パーソンの皆さまは、外向的かつ積極的なので、フォーラム、ゼミなどの交流の場を提供できれば、すぐに打ち解け、お互いに盛り上がっていただけます。
企業の広報同士が集まったこの企業部会は、まさに強力なネットワークです。広報の仕事は何が起こるかわかりません。他社の不祥事もいつ自社にふりかかってくるかもしれない。そんな時にお互いの苦しみを理解しあえる企業部会の仲間は、暗闇の中を航行する船を導く灯台の灯りとなるでしょう。そして、このネットワークの人たちを、結び付けていくことが重要だと認識しています。

先日、ある企業広報の集まりに参加した時に、このネットワークの「ネット」を「ノット」にしていきましょうという話を聞き、とても腑に落ちた感じがしました。今の私たちのつながり一つひとつ合わせて結びつけていく。それが新たなるエネルギーを発生させ、次なる展開が生まれていくと理解しました。

私は、東京商船大学(現東京海洋大学)出身で、当時は船乗りを目指していました。航海実習中に船の速度(ノット)について学びました。ノットとは、結び目という意味です。船上で必要となるロープワーク時に、ボーラインノット(もやい結び)、エイトノットなどの結び方を覚えたものです。でも、なぜ船の速度がノット(結び目)になるのか。答えは、その実習でわかりました。速度計がない時代の速度の測り方は、ロープとつないだログ(木片)を海に投げ、28秒砂時計の砂が落ちきるまでにどれだけロープが出ていくかで速度を測りました。そのロープに等間隔に結び目(ノット)ができていて、何個の結び目が出ていったかで、何ノット(結び目の数)の速度が出ているとなったわけです。つまり、たくさんノット(結び目)が出るほど、その船は速力が出て、安定感が増し、目的地に早く到着することができる。逆にその結び目の数をしっかりととらえることで、その船はどこにいるのかが確認できたのです。

企業部会ネットワークの中で、結び目(ノット)を確認できるのは嬉しいことです。その結び目がたくさんになればなるほど、企業部会丸は、安定した速力で、社会の大海原を航海できるのでしょう。今は、何ノット出ているかな?

 

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