本との出会い

公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会
理事  鈴木 勇夫

3年前から顕彰委員会に参加し本年度から理事を拝命いたしました。
PRの知見や未来については諸先輩方が書いていらっしゃるので、読書の秋にちなんで二冊の本との出会いについて書かせていただきます。これを読まれているPRパーソンの皆様は読書家が多いので、きっとたくさんのご推薦の本があると思います。

私事で恐縮ですが過去を振り返ると、たまたまのご縁がありPR業界に入らせていただきアシスタントAEから始めて20数年が経ちました。入社時はクリッピングやリリースなどのPR用語も知らず、担当したクライアントさんがBtoBのITだったことからTCP/IPやVoFRなどのIT用語も理解せず、早く一人前のPRパーソンにならなければとプレッシャーを感じ毎日悪戦苦闘していました。なんでこの業界に飛び込んでしまったのかと後悔する時もあったのですが、そんな時に出会った本が「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子著、幻冬舎)でした。「どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう」「どうしても咲けない時は無理に咲かずに根を下へ下へ降ろし次に咲く花がより大きく美しくなるように」という言葉に救われました。決してPR業界やPR会社が悪いわけでなく自分の能力不足で仕事や環境に馴染めないでいましたが、読了後は焦らず少しずつ根を張り小さい花を咲かせ続けてきました。花を咲かせるには、自己努力と同時に、周囲の方々のご支援やご助言という養分も多分にあったと感謝しています。その後、経験を積み、クライアントさんや記者さんから徐々に信頼を得て、クライアントさんからは直接指名されたり記者さんからは企画の相談を受けたり、黒子ではありますが社会やIT、デジタル社会の発展に寄与するような案件をいくつも手がけることでPRの楽しさややりがい、社会への貢献など実感するようになりました。

それからまた転機があり目標を意識することになりました。そんな折、親しい方に紹介された本が「5(ファイブ)」(ダン・ゼドラ著、海と月社)でした。概略は5年後に自分がどうなりたいかの目標を意識することで、たった一度の人生を大切にしていこうという内容です。これまで自分が担当する案件のPRプランでは短期/中長期目標を都度設定し達成する努力をしてきたものの、自分のことは後回しにしていましたが、人生や仕事の目標を考える良いきっかけになりました。

現代は出版不況や活字離れと言われていますが、本は人生の味方であり豊かにしてくれるものと実感しています。きっと皆さんもそのような本に出会っていらっしゃると思いますので情報を共有できればいいですね。
さて、PRSJでのわたくしの目標ですが、「社会や企業における広報の価値を高める」活動を行っていきたいと考えています。高い目標ではありますが、着実に一歩一歩進めていければと思います。そのために顕彰委員会では、PRアワードやシチズン・オブ・ザ・イヤー、パーソン・オブ・ザ・イヤーの表彰を通じ、PR業界のみならず社会において広報の公益性やすばらしさをお伝えしていきたいと思っています。ぜひ皆様からのPRアワードへのエントリーを待ちいたします。よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

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