ハイパー・グローバリゼーション時代にますます重要なパブリック・リレーションズ

公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会
     理事 鈴木 孝徳

 

ジャーナリストからパブリック・リレーションズ(PR)の世界に飛び込んで20年になろうとしています。この20年でパブリック・リレーションズをめぐる外部環境、特にメディアを通じての情報の流れがグローバルで劇的に変化したと感じています。その背景にはテクノロジーの進化があることは言うまでもありません。ムーアの法則に象徴されるように半導体技術が進歩し、それにより飛躍的に向上したコンピューティングパワーに支えられたITインフラが実現、私たちはストレスなくスマートフォンなどの高性能デバイスを介しさまざまなクラウドサービスを謳歌しています。

テクノロジーの急速な進歩の中でマスメディアの構造も大きく変化しています。新聞や雑誌の紙媒体、テレビやラジオの電波媒体などに代表される従来型のメディアに加え、オンラインメディアが勃興、そしていまやFacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディア(SNS)が隆盛を極め、さまざまな情報が瞬時に世界を駆け巡るハイパー・グローバルな情報の世界が出現しています。そのような環境のなかでは、だれもが情報の発信者になることが可能で、玉石混交の情報の世界での本当の情報の見極めが重要になっています。企業や様々な組織体、そして個人も含めた情報の発信元、その情報をマスメディアに伝えるパブリック・リレーションズ会社、そして情報を発信するマスメディア、その情報の受け手である読者、視聴者のそれぞれの階層で情報リテラシーが重要になっています。また情報発信元、パブリック・リレーションズ会社、マスメディアには情報発信に際し今ほど倫理観が強く求められている時代はないと思います。

ハイパー・グローバリゼーションのなかで、企業価値も大きく変化しており、一例として2015年に国連で採択されたSDGs、そしてESG投資は世界的なうねりとなって日本に押し寄せており、待ったなしの対応、グローバルな情報発信が企業に求められています。

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に日本パブリックリレーションズ協会は設立40周年を迎えます。企業やさまざまな組織体を取り巻く外部環境が劇的に変化する中で、マルチステークホルダーとの関係構築活動(リレーションシップ・マネージメント)であるパブリック・リレーションズの果たす役割が社会の中でこれまで以上に重要になっていると確信しています。パブリック・リレーションズ業界の地位向上、発展のために皆さまとともに協会活動に邁進してまいります。

 

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