「梅田スカイビル」~雲の上にひろがる未知なる世界~

積水ハウス株式会社
広報部長 酒居高久

 

2025年に万博開催が決定した大阪は今、大いに賑わっています。
2018年の訪日外国人数は、3,119万人と政府観光局の統計開始以来、過去最高を更新しましたが、その内大阪府への訪問率(2018年1-3月)は39.1%と全国1位です。また、2019年には訪日外国人が3,550万人、国内旅行客も2 億 9,090 万人(前年比+1.5%)と増加の見通しです(JTB調べ)。今後も国内外問わず多くの人々が関西・大阪を訪れることが予想されます。
とりわけJR大阪駅の北側は「うめきた」と呼ばれ、6年前に「グランフロント大阪」が開業して以来、今や大勢の買い物客や国内外の観光客が訪れる大阪の玄関口となっています。さらにその西側には2024年開業を目指し、「うめきた2期」の開発が予定され、開業翌年の大阪万博に向け、ますますこのエリアの発展が期待されています。

「うめきた」から「梅田スカイビル」を望む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような「うめきた」から西側を望むと、壁面のハーフミラーガラスに空と雲を映した、ひときわ目立つ2棟連結の超高層ビルがあります。弊社が開発に携わり、本社を構える「梅田スカイビル」です。
「梅田スカイビル」は今から遡ること四半世紀、1993年に地上40階・地下2階、高さ173mの世界初の連結超高層建築として完成しました。超高層ビルでは珍しく最上階には屋外に出られる「空中庭園展望台」を備えています。設計者はJR京都駅ビルでも有名な、建築家の原広司さんです。

建築物として世界的にも注目度が高く、2008年に英紙「THE TIMES」にて「世界の建築TOP20」として、歴史的建造物である「タージ・マハル」や「サグラダ・ファミリア」などと並び、国内で唯一紹介されました。
そのような効果もあり、「空中庭園展望台」の来場者数が2017年度には過去最高の年間150万人(内外国人113万人)を記録するなど、近年の訪日外国人客増加に伴い、大阪のランドマークとして、国内外のお客様に親しまれています。

リフトアップ作業中の「梅田スカイビル」

ところで、「梅田スカイビル」の特徴は超高層のビル2棟が最上階の「空中庭園展望台」部分で連結されている世界でも類を見ない構造にありますが、建築の工法も珍しいものでした。
「空中庭園展望台」部分は総重量で5,000tもあります。150m~173mの高所作業は大変な危険と困難を伴います。そこで、安全性確保と工期短縮のために採用されたのが「ワイヤーリフトアップ工法」です。

2棟のビルを最上階まで立ち上げ、次に「空中庭園展望台」のうち基礎となる20%の部分1,040tを地上で組み立て、ワイヤーロープを用いた4基のウィンチで1分間に35cmずつ吊り上げ、約7時間かけて上空へ上げて固定。慎重に吊り上げられていく様子は当時テレビや新聞で報道されるなど、話題となりました(写真参照)。

昨年7月、「梅田スカイビル」は開業25周年を機に、「空中庭園展望台」を3階の入場口から40階と屋上展望フロアまでの道順を「空へと続くストーリー」に見立て、白を基調とした設えにリニューアルしました。

40階フロアでは、「空中庭園展望台」のリフトアップの映像や、「梅田スカイビル」と「空中庭園展望台」のコンセプトやこの地で共に生きる人々の物語を描いたショートアニメーション「空へ」の上映。カフェではスカイビルの形を模した「梅田スカイビルワッフル」も楽しめます。また、「梅田スカイビル」の歴史やまめ知識紹介、普段は入ることのできない場所も巡り、様々な角度からビルの魅力に迫る「ガイドツアー」も行っています。

「空中庭園展望台」40階のカフェ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてもう一つの名所が2016年12月に梅田スカイビル タワーウエスト27階にオープンした「絹谷幸二 天空美術館」。こちらも今年3月に来場者累計10万人を突破した人気の施設となっています。アフレスコ(壁画の古典技法)の日本の第一人者である絹谷幸二氏の絵の中に飛び込む3D映像体験や、色彩豊かな絵画・立体作品の数々を堪能いただけます。

「絹谷幸二美術館」3D映像体験のひとコマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、筆者が好きな「空中庭園展望台」の時間帯は夕方から日暮れにかけて。360度の大パノラマを眺めつつ、西に目を転じると六甲山には沈む夕日が望めます。空は真っ赤な夕焼けから紫色のグラデーションを経てだんだん暗くなり、今度は街の様子が宝石を散りばめた夜景へと変わっていきます。

「空中庭園展望台」屋上からの夜景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海外からのお客様には「空中庭園展望台」でロマンチックなプロポーズがしたいという声が多いとのこと。世界から人々が訪れる名所が実は手近にあります。大阪に来られましたら、ぜひ「うめきた」から一足伸ばして「梅田スカイビル」にもお立ち寄りください。

 

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