イケフェス大阪2017~「ダイビル本館」を見に行こう~(協会ニュース 2017年7月号より)

ダイビル株式会社 広報室 課長

松岡正展

 

突然ですが、「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」(イケフェス大阪)をご存知ですか?

このイベントは普段入ることのできない大阪の「生きた建築」を、建築物所有者等の協力を得て週末の2日間限定で公開し、建築の面白さや歴史を通じて、いつもとは一味違う大阪を感じてもらうことを目的に開催するイベントです。4回目となる今年は、10月28日(土)、29日(日)に開催されます。

昨年は76の施設で、109プログラムが実施され、延べ約3万7千人が参加されました。新聞などでもよく取り上げられており、大阪の建築ファンのみならず、今後さらに世間の注目を集めるであろうと予測されます。

 

大阪・中之島を創業の地とする当社も本イベントに参加しており、とりわけ中之島に所在する「ダイビル本館」のガイドツアーは毎年好評を得ているプログラムです。

 

旧「ダイビル本館」は1925年(大正14年)竣工で、大阪で最初の本格的なオフィスビルといわれた近代建築です。2013年に建て替え竣工した現ビルの低層部には、その外観を復元するなど旧ビルの魅力を色濃く継承しています。館内には古き良き時代の雰囲気がありましたが、新ビルエントランスホールにも旧ビルのイメージを再現し、回廊手すりや床面タイル、私設郵便ポストは旧ビルで使用していたものを再利用するなど内部にも拘っています。ちなみに、1階の「ダイビルサロン“1923”」には旧ビル竣工当時の調度品や装飾品を再現するなどかつての面影が展示してあり、より一層時代感が味わえると思います。ガイドツアーでは、当社社員がこれら“名所”をはじめ建物内外を案内しながら建て替え時の建築秘話などご紹介しています。

 

私が社会人1年目から建て替わるまでの14年間を過ごした旧「ダイビル本館」は沢山の思い出のある建物ですが、なかでも1階商店街の端っこにあった「博龍商店」という小さな売店は忘れられないお店です。今ではあまりないと思いますが、そこは個人商店のお店で、行けば明るい顔で迎えてくれるご婦人の店主がおられました。時に仕事で落ち込んでも、そこに行くとニュートラルになってまた仕事に戻れるような場所でしたので、私も常連でしたがこのお店のファンは多かったです。

 

私にとって旧ビルの流れを汲む「ダイビル本館」はとても愛着があり、多くの方に知って頂きたい建物です。はじめに書きましたが、この秋「イケフェス大阪2017」が開催されます。

是非大阪にお越し頂き、「ダイビル本館」を見に来てください。そしてあの時代の空気感を感じてください!

 

「ダイビル本館ガイドツアー」

ダイビル本館ガイドツアー旧ビルから取り外した「鷲と少女の像」(大阪市指定有形文化財)を正面玄関上に設置しているほか、外装煉瓦は約15万個を再利用している。

 

 

 

 

 

ダイビルサロン“1923”」

ダイビルサロン“1923”旧ビル竣工当時にあった社交場「大ビル倶楽部」の雰囲気を再現したサロン。館内テナントの皆様、商業店舗を利用されるお客様の待ち合わせや寛ぎの場など広く利用されている。

 

 

 

 

 

 

エントランスホール」

エントランスホール旧ビルエントランスホールのデザインを継承した1~2階の吹き抜け空間となっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダイビル本館(低層部)」

ダイビル本館(低層部)冬場はライトアップされた姿が楽しめる。

 

 

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